胸郭と腹横筋

腰痛と腹筋

腰痛と腹筋は深い関係があります。

腰が痛くて病院に行くと

「腹筋を鍛えてください」

と言われることも多くあります。

メカニズムが分からなくとも、

この2つは関係はあるのだと

一般的にも広く認識されているかと思います。

さて、腹筋と一言でいっても実は種類があります。

腹筋として扱われる種類は一般的には4種類、

「腹直筋」「内腹斜筋」「外腹斜筋」「腹横筋」

です。

このあたりのことは以前のブログでも紹介しています。

こちらです↓↓

腰痛と腹横筋

↑↑こちらのブログでも紹介していますが、

腹筋の中で最も腰痛と関連が深いものが

「腹横筋」です。

一般的に紹介されている腹筋運動でも

この腹横筋に刺激を入れることはできますので、

ひとまず種類は問わず腹筋運動を

はじめることからお勧めします。

※ただし若干効率は悪くなります。

腹横筋用のトレーニング方法はまた別で紹介します。

胸郭

さて、今回のテーマは「胸郭」です。

胸郭とは身体の胸と背中の部分、

背骨(胸椎)」、「肋骨」

そして胸の真ん中の部分にある

胸骨」からなるブロックです。

その中には肺、心臓など

人体の中でも特に大事な部分があります。

この胸郭ですが、腹筋とも強い関係があります。

まず腹筋は肋骨に付着しています。

この胸郭の一部に肋骨が混ざっていることから、

胸郭の動きは腹筋の動きにも影響がある

と予想できると思います。

そして腹筋の強さを表す表現として使われる

「腹圧」

その一部に呼吸をする筋肉である

「横隔膜」というものがあります。

こ横隔膜も胸郭の動きと関連があります。

(具体的なメカニズムはまた改めて紹介します)

他にもいくつかありますが

「腹圧」「横隔膜」

この2つだけとってみても

関連性があることは

イメージがつくのではと思います。

胸郭と腹圧

ではこの2つの関係を

ある論文から説明していきましょう。

上位胸郭・下位胸郭の拡張差と腹横筋厚の関係性

上位胸郭と下位胸郭の拡張差の違いと

腹横筋厚に有意相関が認められた。

腹横筋は第7肋骨~第10肋骨に付着し

肋骨を引き下げ

呼気時に胸郭全体を下方へ運動させる。

腹横筋は下位胸郭に付着を持つため

上位胸郭の可動性が低下している場合でも

腹横筋の収縮を十分に行うことができると考える。

しかし、上位胸郭の可動性の減少は

下位胸郭の体容積を増加させるとの報告があり、

これにより胸郭の形状が変化し

全体的な可動性の減少を起こすことが考えられる。

胸郭の全体的な可動性の低下は

腹横筋の収縮を制限すると考えられる。

おゆみの整形外科 川邉 他 

第49回日本理学療法学術大会(横浜)より引用

簡単に説明すると、

胸郭の動きは腹横筋の動きに関係するか?

という研究です。

結論は

「胸郭の動きの低下は腹横筋の収縮を制限する」

でした。

胸郭が動けば腹横筋も動き、

動かなければ腹横筋も動かないということです。

まとめ

腰痛のために腹筋運動を行い腹横筋も強化する、

ということも大事ですが、

それ以前に

胸郭を先に動かしておくことも有効と言えます。

私の経験上でも、

腹筋をやらずとも胸郭だけのエクササイズで

腰痛の改善に至ったこともあります。

どちらもそれなりの効果が期待できるため、

好み応じて選択しても良いのかと思います。